2024年9月3日は『乙女座の新月』

新月のメッセージ

集団の色に染まりがち。あなたが何に従うかは、居心地の良さで判断して。

2024年9月3日の午前10時56分、乙女座で新月となります。あなたの中で、さまざまな事柄や考えが整理され、定義されていく時期。しかしその定義の基準は、あなた個人のものというより、あなたが属する集団や地域が決めるもののようです。
もしその定義があなたの思いとも一致するなら、安心感を得ることになるでしょう。良くも悪くも『集団の色に染まる』『彼らと共有している価値観以外のことは、あなたにとって遠くなる(気づきにくくなる)』傾向が出てくるでしょう。

一方、「その考えは私には合わないなぁ……」と思う人にとっては、居心地が良くない感覚が強まる時期となりそうです。あなたが属する社会や人間関係が持っている、あなたにとって受け入れがたい部分を目撃してしまう可能性も。これまで当たり前のように感じていたのとは異なる考えにぶつかって、「えっ、どういうこと?」と困惑したり、「この人ってこういうタイプの人だったんだなぁ」と見え方が変わったりする体験もありそうです。

ホロスコープでは太陽と月の反対側に土星が位置していて、なにかと抑圧感を加えてくる星回りです。本当は堅苦しいルールや伝統などを脱ぎ捨てて、「自分らしさをパーッと解放したい!」とあなたの感性は訴えかけてくるのですが、実行するのはなかなか難しそう。
外部からいろんな情報が次々に入ってくることも、考えがごちゃごちゃになって決断できない、自分らしさを表現するのが怖いと感じる原因となっています。そんな場合には思い切って、最初に入ってきた情報や強く心惹かれた事柄だけに集中して、1度決めた方向に迷わずガンガン突き進んだ方が良いかもしれません。

心の奥底では、「私個人の考えに共感してくれる人達とつながりたいな」という気持ちが密かに育っていそうです。実際に行動してみれば、意外と簡単に「私もそう思う!」「仲良くしましょうよ!」と声をかけてくる相手が見つかるでしょう。新しい友達や仲間ができることを恐れないでください。
あなたの立ち位置を決めるのは、集団の色に染まった部分ではなく、実はそこから外れた自分自身の言葉や知識です。それは集団から離れる危険性をはらんでいますが、同時に新たな誰かをあなたの元に引きつける魅力や才能ともなり得るのです。

注目すべき星の動きとしては、水瓶座に入っていた冥王星(破壊と再生の星)が、9月2日に山羊座(1つ手前の星座)に戻ったことが挙げられます。山羊座(物質主義・所有することを重んじる土の星座)から水瓶座(形や場所にこだわらない風の星座)への移行が進んでいることは、ここ数年スピリチュアル業界でセンセーショナルに取り上げられてきました。
今回の冥王星の山羊座入りは、新しい時代へ進んでいた世界が、古い時代へと一時的に揺り戻すだろうことを示しています。もしあなたが属する集団が古い価値観にしがみついているならば、「馴染みのある価値観に戻れてホッとした」と感じる人と、「せっかく自由な社会になりつつあると思っていたのに……」と息苦しく感じる人とのギャップが深まることになるでしょう。冥王星が再び山羊座を抜けて水瓶座に入る11月20日頃まで、チリチリと火種が燻ぶるような状態が続くかもしれません。