緊張感に満ちた星模様。苦しくてもあなたらしさを追求して。
2024年10月17日の午後8時26分、牡羊座で満月となります。今回は始まりを告げる牡羊座での満月であり、2024年で1番月が大きく見えるスーパームーンでもあります。
太陽と月を結んだ線と、火星と冥王星を結んだ線が直角に交わり、ホロスコープ上に大きな十字(グランド・クロス)を作ります。さらに、金星・火星・海王星が三角形(グランド・トライン)を形成。そこにもう1つ星が加わることでカイト(凧)となりますが、今回は海王星が加わるカイトと、冥王星が加わるカイトの2種類が重なっています。(※凧の本体である三角形の部分は同じで、海王星が尻尾になるバージョンと、冥王星が尻尾になるバージョンの2つが成立する。)
また、太陽・天王星・海王星によるY字(ヨッド)も形成されています。そして天王星と海王星の中間、Y字の頭の上にあたる部分に月が入ります。弱った状態である星も多く、全体的に緊張感のある荒れた星模様といえます。
経済面では「この社会をどうにかしなければ!」という火星の情熱が燃えていて、私達の預かり知らないところ(国外など)では冥王星による衝撃的な決断が陰で動き出しそう。そんな中で、月は『安心感を得るためには、どこか1つのグループに入っているだけではダメだ』と主張してきます。2つ以上の仲間集団があることでストレスが消え、充実を感じることもできるのです。そして太陽は『世の中のことも、私自身のことも、物の見え方は1つではないから。そんな私らしさをもっと自由に楽しんで表現してみたい』という方向に働きかけてきます。
「何かを選ぶなら何かを捨てなければいけない」「1つのことに集中してこそ」と言ってくる人が職場環境などに存在するかもしれません。また、「今の時代はコネがあるか、力がある人に気に入られるかしないと成功は難しい」という空気感もありそうです。
「もっと効率化してガンガン働こうぜ!」タイプと、「もう頑張るのはやめてスローライフしましょう」タイプに極端に分かれそうな気配もありますが、共通して『どちらも主語が大きい(悪気なく「みんなそう思うよね?」と言いそう)』です。それらは一時的には緊張した状態を緩和するかもしれませんが、どちらか一方に走ろうとする行為は最終的には何の利益ももたらさないでしょう。
Y字(ヨッド)は“神の指先”とも呼ばれる宿命のアスペクト。「今持っているものを価値あるものに変えるしかないんじゃない?」と言っている天王星(思わぬトラブルによって変革を促してくる可能性あり)と、「もっと素敵な未来を描きたい」と夢見る海王星が、太陽の方向(私らしさを表現する)へ進むように指差しています。そんな天王星・海王星をより強めてくるのが、月の『1つのグループに固執する必要は無いよ。あなたはどんな生き方だって選べる』という主張です。
今いる場所が好きな人ほど、(特に天王星がもたらす影響に)腰が引けたり、冗談にして終わらせようとしたりします。ここにあるのは金星なので協調性を重んじて、表立って相手をバカにしたり言い争ったりすることはありません。情熱の火星と夢見る海王星、とまどいながらも何かが変わると予感している金星が幸運のグランド・トラインとなり、カイトの尻尾の刺激によって何らかの動きが生まれるでしょう。それはグランド・クロスの厳しい雰囲気を和らげてくれる動きとなるかもしれません。月がある牡羊座はスタートの星座。世の中に新たな変化が生じる節目の時です。