受け入れること、共有することの限界を知る。
2023年6月4日の午後0時42分、射手座で満月となります。
人とうまくコミュニケーションが取れない、「私の気持ちは伝わっているはず」と思っていたのに実はうまく伝わっていない、といったことが起こりやすい時期です。相手と心通わせたいのにそうならず、悩んでしまいがちに。
意思疎通が正確に行えないのは、そもそもの考え方の軸となっている価値観や知識が、人によって異なっているせいかもしれません。子ども時代の経験やこれまで信じてきた安心できる考え方が、あなたの感情を形作っています。あなたにとって、それは「普遍的な価値観だ。世界中のみんなが共通して持っているはずの物の見方や感じ方だ」と思えるものでしょう。しかし他者もまた、まったく違う経験を積み重ねて、それが“当たり前のこと” “メジャーな考え”だと信じてあなたの目の前に立っているのです。
この時期、人間としての集団（会社組織や地域社会など）には穏便に対立を避ける（悪い意味ではどっちつかずの）傾向が強まりそうです。「2つの考えがあるなら、その中間でいよう」「理性派と感情派の間を取り持とう」といった態度は、仲良く活動するために必要なことではあります。
ただし今は、立ち位置がはっきりしないことにイラッとさせられたり、不安を感じたりする一面も出てくるでしょう。「結局どっちなの？ 全然話が進まない」と感じたり、「昨日は賛成してくれそうだったのに、なんで急に乗り気じゃなさそうなの？」と腹が立ったりすることもありそうです。
正確にあなたの意思を伝えることには限界があります。あなたは直感を信じて、自分にとって正しいと思えるコミュニケーションをするしかありません。人間というものは結局のところ、自分が価値あるものだと信じていること、馴染み深いと思えるものに立ち返って、“心地良い” “自分に合っている”と思える道を選び取っていくものなのです。
あなたが先頭に立って一生懸命呼びかけたとしても、周囲の人を動かすのは難しい時期です。「自分が望む方向にみんなを先導していきたい」とこだわっていると、あなた自身も動けなくなりかねません。
そんなときはいっそ、しがらみを捨ててあなた1人で行動することで幸運を得られるでしょう。“自分らしさを追求したい” “何か創造的なことをしたい”という思いがあるなら、胸の奥で燻ぶらせず、思い切って表に出してください。誰かとの共同作業ではなく、あなた1人だけで情熱と向き合うのです。そのような活動の中で、言葉以外の方法による意思の伝え方を見いだしていけるかもしれません。
