人とつながりながらも、自分の芯はブレさせないこと。
2024年11月16日の午前6時28分、牡牛座で満月となります。今回は、占星術における大きなイベントの直前に起こる満月のため、特に注目すべきでしょう。
11月20日の午前5時半頃には、冥王星(破壊と再生を司る)が水瓶座に入ります。ここ数年、冥王星は山羊座と水瓶座の境目をウロウロしていましたが、とうとう山羊座を去っていきます。そしてこれから20年ほど、冥王星が水瓶座に留まることになるのです。大きな時代の節目、世の中が変わっていくタイミングと言えます。
11月1日の新月のとき、冥王星と向かい合う位置(オポジション)にあって緊張関係を生んでいたのが火星でした。今回の満月では、火星が蟹座から獅子座に移ったことでオポジションの影響がゆるんでいます。しかし11月20日、冥王星の水瓶座入りによって緊張状態が再び生じることになります。
冥王星と火星の対立はこれから半年ほど続き、2024年12月末~2025年1月初めと、2025年4月下旬にもタイトなオポジションが形成されます。冥王星水瓶座時代の幕開けに、火星の怒りのパワーが深く関わる形となるのです。強い感情に突き動かされて行動を起こす人もいるでしょうし、厳しい競争に身を投じる人もいるでしょう。とてもエネルギッシュな時期であると同時に、敵意や妬みも渦巻きやすい時期です。
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さて今回は、人との付き合い方や交友関係そのものをブラッシュアップできる満月です。誰かに優しく接してあげたとき、困っているタイミングで助けてあげたとき、その相手の反応や人柄をよくチェックしてください。同じようにあなたに思いやりを返してくる相手こそ、本当に大切にすべき人です。付き合いの長さや固定観念に縛られずにいろんな人のことを見つめて、その人があなたにどんなアプローチを見せるのか、あなた側はどんなアプローチを返すのか、試行錯誤してみると良いでしょう。
月は西の地平線にあって、上記のような“人とのつながり”が、今のあなたが表に見せるべき姿勢となります。この時期はいろんな発想が浮かんでくるものの、いざそれを表現しようとするとブレーキがかかるというか、すごく高いレベルを求めてしまってプレッシャーが大きくなる傾向が出やすくもあります。1人で動き出す自信が無いなら、仲間になってくれる人を誘ってコミュニケーションを取ることで、行動する勇気が湧いてくるかもしれません。
ただし、周りから与えられる情報はばらばらでムダな内容も多いので、何が目的だったのか忘れないように気をつけて。また、仲間内だけで盛り上がりすぎるのも危険です。つい気持ちが大きくなって無謀なチャレンジをした結果、挫折してしまうリスクあり。
太陽は月の反対側(東の地平線)にあって、『あなたの内面を人に支配させないで』と求めてきます。仲間と一緒に行動していても、あなたの1番大事な“芯”の部分は人に任せてはいけないのです。根拠のない噂話などにも惑わされないよう注意が必要。
わからないことや迷うことがあるとき、冷静に状況を見定めて、最終的な決定を下せるのは自分自身だけです。人の様子を窺うより、あなたの才能や努力したことについてアピールすることを考えて。「これを見てよ!」と強気でアピールして賞賛を得られれば、自信は後からついてきます。